ストレスが自律神経のバランスを乱す

現代はストレス社会……。
ストレスというと

精神的ストレス

を思い浮かべる方が多いと思いますが、ほかに、

体の歪みや痛みなどの構造的ストレス

暑い、寒い、ジメジメ蒸し蒸し、気圧、寒暖差などの天候気候のストレス

排気ガスや食品添加物、スマホなどのブルーライト、などの化学的ストレス

などがあります。
そしてこれらが合算して私たちの身体に蓄積されるので、あなたが思っている以上にストレスを受けているかもしれません。
そしてそのストレスが自律神経の働きを乱して、さまざまな症状を招く恐れがあります。
あなたのその不快な症状も、自律神経が乱れているからかもしれません……。

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経のバランスが崩れてしまい、さまざまな不調をもたらす状態をいいます。
そもそも自律神経とは、あなたが意識しなくても働いてくれているものです。
例えば、心臓を動かして血液を全身に巡らせたり、胃腸を動かして食べたものを消化吸収してくれたり、体に必要なものと不要なものを振り分けて排尿排便を促してくれたり、などを支配してくれています。

交感神経と副交感神経

交感神経
  • 興奮
  • 気管を広げる
  • 心拍数増
  • 血管収縮
  • 血圧上昇
  • 胃腸の働き抑制
副交感神経
  • リラックス
  • 気管を狭くする
  • 心拍数減る
  • 血管拡張
  • 血圧低下
  • 胃腸の働き活発

自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類からなります。
前者の交感神経は、昼間に働き、脳と体を活動に適した状態にします。
一例として脳や筋肉に酸素や糖を届けるために、血圧を上げたり心臓を速く動かしたりします。
後者の副交感神経は、夜に優位になり、休む・リラックスするとき、消化器系などを動かすときに働く神経で、体を修復することが主な仕事です。
逆に言えば、副交感神経が働かないと体を修復することができません。「風邪をひいたら寝るのが一番治りが早い」というのはこのためです。
そして交感神経と副交感神経は、シーソーのような関係で、どちらかが上がると、どちらかが下がります。脳や身体が活動しているときは修復作業はできません。逆に心身の修復をしているときは、激しく動くことはできません。

発症の原因と症状

この交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことで、いろいろな症状が出てしまうことを自律神経失調症と言いますが、多くの場合、ストレス過多による交感神経の異常緊張から、自律神経失調は始まります。
ストレスで常に緊張状態、興奮状態、戦闘態勢、恐怖心、危機感などは、交感神経が高まり過ぎて、副交感神経が働かなくなり、眠れない、疲れが取れない、病気が治りづらいなどの症状が出てきてしまいます。
自律神経失調の疑いがあるならば、休養することが大事です。
それを無理して頑張り続けると、脳と体が常に活動状態、つまり交感神経が高まった状態で、副交感神経が働けず脳と体を修復することができません。修復されないまま頑張り続けると、最後には神経の誤作動が起きてしまい、めまい、耳鳴り、頭痛、吐き気など、不快な症状が起きてしまいます。

自律神経失調症、体の中では

多くの場合、交感神経の働きが高まり過ぎるので、血圧が上がり脈拍数も上がってきます。
自律神経失調症が続くと、高血圧になり、心臓にも負担がかかり、さらに疲れやすくなってしまいます。
さらに交感神経は、血中に糖分を高める作用もあるので、自律神経失調症が長く続くと糖尿病になってしまうこともあります。

一方で、副交感神経の働きは低下します。
副交感神経は消化器系などを動かす神経ですので、それが低下すると、胸焼け、お腹が空かない、腹痛、便秘、下痢などの胃腸系の不調を訴えることが多くみられます。

機能低下した副交感神経と、機能亢進した交換神経が、自律神経失調症の状態です。さらにこれにリズムの狂いもプラスされてきます。
自律神経失調症は急に起こることはありません。毎日の積み重ねでなってしまうものです。

症状に対して何もせずにいると

自律神経失調症は、「体」に症状が出ます。症状は、身体からの赤信号、メッセージです。
それに対して有効な対応をしないでいると、悪化して、体の症状だけでなく、心も病んできます(うつ状態)。
そして最終的には、「うつ病」になってしまいます(体の症状+心の症状)。

ストレスを受けたとき、例えば怒られたとき、それをグッと堪えているときは、身体は緊張していませんか? 肩に力が入っていませんか?
歯を喰いしばっていませんか? 拳を振り上げるのを必死に抑えていませんか?
そんなときは交感神経も高まっていますし、筋肉も硬く緊張しています。
それが続いたり度重なると、筋肉もガチガチに硬くなって、ひどい肩こりや、背中の痛み、腰痛などに繋がっていきます。さらにひどくなると頭痛や吐き気、不眠、めまいなど・・・そしてエネルギーもなくなっていき、心も病んできます。
イライラしたり、不安、ネガティブ思考になったり、意欲もなくなったり、したことはありませんか?

自律心体療法

当店の施術(自律心体療法)は、そんな緊張した筋肉を緩めたり、働きが低下している副交感神経を高め、興奮している交感神経を鎮めるように、頭蓋骨調整(クラニアルテクニック)や内臓調整、呼吸法など、自律神経系にアプローチするように施術してまいります。
併せて、必要に応じてこころのセラピー(気づきのワークなど)を取り入れてまいります。